UPDATE 2014/05/28
コラム
子どもと自然観察
土の中の「えんま大王」を探そう!
「見れば見るほど小さな世界が大きく見える“アリンコ”探し。」 で、アリ観察をご紹介しましたが、次は、そんなアリを食べるため、罠をしかけて土の中に潜んでいる閻魔大王「アリジゴク」を観察してみましょう!
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アリジゴクの巣は、神社やお寺の軒下、大木の根本、身近なところでは地面が土や砂の車庫や物置の軒下など雨水がかからないところで見つかります。
観察ポイント1
アリジゴクの巣の壁にさわってみると、よく乾いてサラサラしていることがわかります。なんでサラサラしているのでしょう?
観察ポイント2
小さな小さな石(アリと同じ位の大きさ)を落してみましょう。巣の中で何が起こるでしょうか。
観察ポイント3
アリジゴクの巣をすくいとるように穴を掘ってみましょう。すくいとった砂の中から、小さいながらも大きなアゴを持ったゴツゴツした体の虫・アリジゴクが出てきます。アリジゴクをそっと手にのせて観察。どっちに動く?
観察ポイント4
つかまえたアリジゴクを砂の上に戻してあげましょう。どうやって砂の中に入って巣をつくるでしょう?
観察ポイント5
巣のまわりもよくみてみましょう。アリジゴクは虫の体液だけ吸って死骸を外に投げ捨てます。その食べかすが見つかるかもしれません。
アリジゴクの巣に落ちたアリは、這い上がろうとしますが、砂がサラサラしていて足元が崩れてうまく登れません(これが「観察ポイント1」で紹介した巣の壁がサラサラしている理由です)。それを待っていたアリジゴクが下から砂を投げかけて落としてしまうのです。
巣に落ちた虫がいたらじっと観察してみましょう。