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UPDATE 2015/05/11

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側溝に落ちたカエルを救え! 小学生が豊かな発想力・問題解決力で、カエル救出仕掛けを大発明!

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小学3年生の女の子が、ある日、田んぼの横のコンクリート側溝にカエルたちが次々と落ちて這い上がれずそのまま水に流されていく光景を目にした。
「あのカエルたちはどうなってしまうんだろう?助かるのかな?」
そんな優しい気づきをした女の子は、側溝に落ちたカエルたちを救うため、自分で実験を重ねてシュロの皮を編んでつくった救出道具を大発明!

発明したのは、この春、中学生となった村田結菜さん。
村田さんは、小学3年生の時にカエルが側溝に流されてしまう事態に気付いたときから、カエルを助けるためにどうしたらいいのか考えました。トノサマガエルやダルマガエルなど11種類115匹のカエルの運動能力を調べ、垂直に飛び上がる「ジャンプ力」や、壁面にとりつく「くっつき力」等を実験した結果、側溝から脱出すること難しいカエルが何種類もいることが分りました。

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そこで、側溝からカエルが脱出できるよう、シュロの皮を三つ編みにして側溝に垂らす仕掛けを考案。村田さんが発明したこの「お助け! シュロの糸」のおかげで、側溝に落ちたカエルが次々に脱出に成功しています。

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小さな命を守りたい、そんな優しい気持ちを生んだり、問題を解決するための観察・発想力を育んだ要因の一つは、田んぼや川の生き物を観察したりしてきた村田さんの自然体験ではないでしょうか。
また、周囲の大人の行動も大きなポイント。村田さんのこの活動を支えたのは、地元の博物館の学芸員。といっても、決して村田さんにいろいろと指導したというわけではなく、村田さんが思ったこと、気付いたこと、やってみようとしたことを褒めてやる気をアップさせるようにしていたそうです。
子どもが本来持つ豊かな能力は、子どもの体験や周囲の大人の背中の押し方次第で、どんどん育つものです。

村田さんの活動は、昨年、日本自然保護協会が創設した「日本自然保護大賞 子ども・学生部門」の大賞を受賞。

村田さんが、カエルの小さな命の行方をどんなふうに思ったのか、完成させるまでどんな苦労があったのか、活動への思いや夢などを今年3月に開催した「日本自然保護大賞授賞式」で本人が詳しく発表してくれています(動画は下記から)。
側溝に流されるカエル。大人なら見逃してしまうような何気ない、でも大切な事態に目を向け、自分の力でできることを実践し続けた村田さんの優しさと行動力に心打たれます。

村田さんの発表の様子は→https://youtu.be/udxEcMejJT8

 

また、朝日新聞出版のdot.でも村田さんの活動が紹介されています。
http://dot.asahi.com/dot/2015050800037.html?page=3

 

 

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