日本自然保護協会(NACS-J)が提供する、暮らしをワンランクアップさせる生物多様性の世界

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キッズ向け記事

日本自然保護協会の主な活動紹介

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1.東北の海辺の暮らしを守る

1.東北の海辺の暮らしを守る 東日本大震災によって甚大な被害を受けた東北被災地の沿岸地域で、自然の恵みを活かした復興を目指す地域のみなさんを支援し、森と海の連続性や希少な海岸植物の生育状況などの自然環境調査、人材育成やシンポジウムなどを行っています。

2.尾瀬

2.尾瀬 年間30万人程度の登山者がの登山者が訪れる尾瀬国立公園。1940年代に尾瀬ヶ原に発電ダム建設計画が起こりました。希少な植物が生育する美しい湿原を壊してしまう計画を止める活動が、日本自然保護協会の誕生のきっかけでした。以降、尾瀬の自然を守るため、調査、保護や利用のあり方について取り組んでいます。

3.千葉そうふけっぱら

3.千葉そうふけっぱら 千葉県印西市には、キツネをはじめ絶滅のおそれがある希少な生き物がたくさん暮らし“奇跡の原っぱ”と呼ばれる草原があります。この草原はニュータウン開発によってつぶされてしまう危機に面し、地元の市民団体とともに開発の中止を求める活動を続けてきました。この希少な草原を活かした地域づくりの支援を行っています。

4.赤谷プロジェクト

4.赤谷プロジェクト 群馬県みなかみ町に広がる「赤谷の森」。関東の水源地でもあるこの森にも1990年代にスキー場やダム建設計画があり、NACS-Jは水源の森を守るため保護活動を行いました。その結果、計画は中止となり、現在は、猛禽類・哺乳類・植物・渓流環境などさまざまな自然環境の復元とモニタリング調査を行なったり、環境教育の場として活用するなど、赤谷の森を豊かにし、その恵みを地域づくりに活かす活動を地元住民、林野庁、NACS−Jの3者協働で行っています。

5.中池見

5.中池見 福井県敦賀市にある中池見湿地は、約3000種もの動植物が暮らす湿地で、世界的にも保全すべき貴重な湿地と認められラムサール条約登録湿地にもなっています。地元団体とともに現地の調査や湿地の保全・活用を進めるための協議会立ち上げに協力。現在、この中池見湿地の中でも希少種が多く集まる場所に北陸新幹線を通す計画があり、計画ルートの変更を求める活動もしています。

6.綾

6.綾 宮崎県綾町に広がる約2000haの照葉樹林の自然林は日本で最大の面積があります。この世界的にも貴重な照葉樹林をはじめ綾の自然環境を守りながら活かす地域づくりをNACS-J、綾町、宮崎県、林野庁、地元団体であるてるはの森の会とともに進め、2012年に綾ユネスコエコパークの登録を実現させました。

7.屋久島

7.屋久島 世界自然遺産にも登録されている屋久島。NACS-Jは1983年から屋久島のスギ林の中でもとくに原生的な自然が保たれた地域のモニタリング調査を10年ごとに実施してきました(※2003年を除く)。観光客の過度な利用、シカの増加、外来種などの影響で屋久島の生態系にも変化が起きていることが分かり、島の貴重な財産である自然環境を守りながら地域づくりを進めていく支援をしています。

8.沖縄(辺野古・泡瀬干潟・嘉陽)

8.沖縄(辺野古・泡瀬干潟・嘉陽) 生物多様性豊かな沖縄の自然は、特殊な地域振興政策や米軍基地利用などの国策や人々の暮らしの変化によって破壊され続けてきました。現在も、絶滅危惧種のジュゴンが暮らす辺野古の海や何百種もの生きものが生息し、地元の人たちの暮らしを支えてきた泡瀬干潟が埋め立ての危機に直面しています。NACS-Jでは地元団体とともに各地の調査を行いながら、計画の中止を求める活動を進めています。

9.小笠原

9.小笠原 “東洋のガラパゴス”と讃えられるほど独特の生態系を持つ小笠原諸島。その価値が認められ世界自然遺産に登録されました。しかし、侵入した外来種による固有の生態系への脅威は今も続いています。NACS-Jは小笠原諸島の1つ・南島の自然環境調査や、諸島全体の保護地域の設定、管理のあり方などの提案をしています。

環境教育

環境教育 自然観察会のボランティアリーダー「自然観察指導員」を養成する講習会を全国各地で開催し、これまで2万5千人の自然観察指導員が誕生しています。その他、自然環境を継続的に調査するモニタリング調査の講習会、子どもから大人まで身近な自然を見つめるきっかけとなる「自然しらべ」や「自然観察路コンクール」、自然保護問題や自然観察のコツ・生きものの生態などを紹介する会報『自然保護』の発行などを行っています。

政策提言

政策提言 自然環境を守る方法のひとつに、政策を変えるということがあります。NACS-Jは生きものを守るための法律をつくったり、自然に悪影響を与えることを認める、または推進するような政策の改正を求める活動をしています。一個人では届けにくい思いを、自然を守る活動をする公益財団法人として行政にさまざまな政策提言をします。

自然環境調査

自然環境調査 地域の自然を守るために最も必要な情報がその地域の自然の状態です。本来はどのような自然環境だったのか、現状はどうなっているのか…、各地の自然の状態を独自に調査するほか全国2万数千人の会員、支援・協力者、研究者や地元団体とのネットワークを使い、各地の自然環境の状況を把握し、地域づくり、保護活動、政策提言に役立てています。

エネルギー問題

エネルギー問題 東日本大震災時の福島第一原子力発電所の事故は、人間の生活にも自然環境に甚大は被害をもたらしました。NACS-Jは原発を計画的になくし持続可能なエネルギーシステムに転換すべきと考え、政策などに意見を出しています。ただし、今注目されている風力や地熱といった再生可能エネルギーでもその発電所を大規模・多数建設すれば地域の生物多様性が破壊され「持続可能な自然利用」ができなくなるため、小規模発電、省エネなどを積極的に進め地域の自然を壊さないエネルギーづくりを政策などに提案しています。

国際

国際 NACS−Jは世界最大の自然保護連合体である国際自然保護連盟(IUCN)の会員でありIUCN日本委員会の事務局を担当し、国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)のメンバーでもあります。また、地球上の生物多様性を国を越えて守るための生物多様性条約についてもNGOとして積極的に関わり、世界の自然保護の情報収集、国際対応などを行っています。


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